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とくしちゃんねるVol.5 運動企画って何だろう?

今回の内容はズバリ!「運動企画」についてのお話です。

みなさんは運動企画という言葉は聞いたことがありますか?
運動企画とは文字通り「運動」を「企画」する力のことを指します。
つまりは、「身体の動かし方を計画する力」のことを指します。
例えば縄跳びやボール投げのような運動にもこの運動企画は使われています。

運動企画 = 身体の動かし方を計画する力

 

縄跳び(前方跳びの:連続)の場合の運動企画とは…

①縄を踵につけて準備する。

②腕を前方に回し縄を前に持ってくる。
この時同時にジャンプするための”構え姿勢”を作っている。
※”構え姿勢”が作れることがコツを掴むことにつながります

③縄がつま先にあたる前にジャンプして縄を飛び越える。
大体つま先20cm手前の地面に縄がついたくらいでジャンプしています。
この時に同時に腕が次に縄を回すための”構え姿勢”を作っています。

④縄を飛び越えたら腕を回して縄を加速させて体の前に持ってくる。
この時同時にジャンプするための”構え姿勢”を作っている。

③と④の繰り返しが連続とびとなります。

このように頭の中では①~④の手順が展開されています。

この運動企画の能力により、最初は難しくてぎこちない動きしかできなかったものが、スムーズに段取り良く、何気なく(あまり意識することなく)出来るようになるのです。

 

運動企画の発達が未熟だとどういうことが起きるか?

 

運動企画の発達が未熟な場合、初めてやってみる運動(動きや動作)や何回か繰り返し行ったことがある運動(動きや動作)でも運動を企画する力が”弱い”と身体を滑らかに動かして使うことが難しく、ぎこちない動きや動作になります。

その為、いつまでも頭で考えて手足を動かすことになってしまい、複雑な運動(例えばスキップやダンスなど)では苦手を感じやすく、簡単な運動でも梯子やジャングルジムの上り下りの途中までは行けたけど、そのあとどうしていいか分からなくなってその場で身動きが取れなくなる…なんてことが起こってしまうわけです。
そこまでのことが起きなくても、少し練習でできることに対しても、倍以上の練習が必要であったり、呑み込みが遅く、コツを掴めないなんてことにもになるわけです。
周りの人から見ると、そういう人は”不器用”と思われているかもしれません。その人自身もつらい経験が多くなるかもしれません。

 

運動企画は、身体の動きだけでなく”遊び”にも関わってくる

 

運動企画は、身体の動かし方を計画する力だけではなく”遊び”の部分でも重要になってきます。
先ほどの、運動企画の発達が未熟だった場合についての続きになるのですが、運動企画の発達が未熟な子どもは、遊びが発展しないで、同じばかりを繰り返し行います。
これは、発達全般において重要になってくる”遊びを見つける”⇒”真似してやってみる”⇒”新たなやり方に気づく&法則性を発見する”⇒”それを自分なりに発展(改良)させコツを掴む”⇒”知識や経験としての学びにする”という一連の流れが完成されにくかったり、完成までに時間がかかったりします。

倉敷学園ではお子さん自身が楽しみながら自発的に体の使い方を学ぶ機会を設けています。
今回はその一部をご紹介⇒ぱんだクラスの運動企画遊び

運動企画を伸ばしていくためにはその前段階の「ボディイメージ」や「ボディシェマ」を育てる感覚刺激を遊びの中に取り入れ、病院や事業所などでは展開されていきます。

運動企画についてもっと知りたい方は倉敷学園の特別支援職員に声をかけてくださいね♪

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