No.39 お箸の練習(第二弾) お箸の使い方
前回のブログ「No.38 お箸の練習(第一弾) 100均の材料で作る手作り訓練グッズ紹介」でもお伝えしたように、前回作成した訓練グッズを使ったお箸の練習を紹介したいと思います。
準備するもの
- 子ども用のお箸(上から見て箸の形が四角いものが良いですね)
- 輪ゴム
- 前回作った『ちくわさん』
- 平皿(紙のお皿でもOK)×2
練習の方法
① お箸と輪ゴムで練習道具の準備をしよう!
お箸の端(お尻側)とそこから3cmくらい前の2か所を輪ゴムでグルグル巻きにします。
※ 2か所を輪ゴムで固定する理由は、固定した箸が手の中でねじれないようにするためですので、箸が開かないくらいしっかり輪ゴムで固定してOKです。
箸先に隙間があればOK!
写真では大人がしていますが、手首や指先の準備体操もかねて、お子さんと一緒に準備するといいですよ♪
② 平皿に『ちくわさん』を準備しよう!
練習のはじめのうちは『ちくわさん』を立てて並べた状態を準備しておこう!
※ こうすることで、箸の隙間に入りやすくなるぞ!
慣れてきたら『ちくわさん』を立てたり寝かせたりした状態で準備してみよう!
『ちくわさん』が寝ていると手首を返す練習も加わるぞ!
③ お箸の持ち方を練習しよう
お箸の持ち方を教える時に「バーンの手の形(鉄砲をイメージできるように)」と伝えます。
こんな感じ…
お子さんによってはこの時に手が「チョキ」になったり親指から中指まで広げていたり、一度手をパーの形にして、反対の手を使って小指と薬指と中指を曲げようとしたりします。
このような姿からは指を分離させて動かすことがまだ未熟で、箸を上手に使うことは難しいことがわかります。
今回の練習は手首の使い方の練習のなので指の分離運動が未熟なお子さんでも適応します。
↑まずは手首の使い方の練習を行っているので、上の写真のような実用的に箸を使用する持ち方になっていなくても大丈夫!
④ お箸で『ちくわさん』を挟もう
↓箸の間で『ちくわさん』を挟もう
↓手首を返すと上手に救い上げることができるよ♬
こんな感じに挟むよ!
数多くつかむ練習をしたいと思った時は…子どもの好奇心を刺激するといいですよ(^_-)-☆
センタークムレの療育の中で、写真のような設定をして練習をする場面では…
「お皿には何の絵が描いているか当ててみて」と伝えています。
その上で「どっちが多く取れるか勝負ね!」と大人と競争するように意識を向けています。
この2つがあることで、お子さんは「何の絵が描いてあるんだろう?」と考えたり、絵に興味が無くても「大人より多く取りたい」と数多く取ろうとします。
結果的に多く取れる場合は問題ないのですが、お子さんによっては手の発達段階が未熟で、数多く取ることができない場合もあります。
その場合は 大人の方が多く取ってあげることで負担を減らすことができます。
その上で、お皿には何の絵が描いてあったかを先にお子さんに回答させ、「大正解💛」と大人がしっかりほめてあげます。
するとお子さん自身も勝負に「負けた」を感じにくくなるので、「次は何の絵でしょう?」と競争ではなく絵を当てるゲームに変更することで次もがんばれますよ♪紙などに絵を描いてお皿と『ちくわさん』の間に挟むだけで、何回も絵を当てるゲームはできますよ(^_-)-☆
ここからは指の分離運動ができるお子さんに行うようにしてください。
↑こっちの写真のような持ち方に変わってくるとレベルアップできます。
⑤ お箸の輪ゴムを外して④と同じことをしてみよう
箸を使用する上で一番難しいのは、2本の箸の箸先をそろえて手の中に収めることです。
⑤ではお箸についていた輪ゴムを外しても手の中で、箸がバラバラにならなように見守ります。
バラバラになった時は「箸をそろてね」と声をかけて箸先をそろえるように意識させてあげましょう。
⑥ 『ちくわさん』を横から挟もう
箸先を広げて掴まなくても、押し当てることで、自然と箸が『ちくわさん』に入っていくことがあります。
上の写真のようなことができるようになったら、ご飯の時にちくわやウインナーなどで練習しても成功します。
後は柔らかいおかずであれば箸を刺して食べることができますので、マナーよりも箸を使う楽しみをまずは教えていきましょう♪
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