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No.27 姿勢がクニャクニャ~「こどもの気になる姿~感覚統合の視点~」

さて、今回から「こどもの気になる姿~感覚統合の視点~」っということでシリーズが始まりました。
第1回は「No.27 姿勢がクニャクニャ~」っということで、、、

授業中に机に頭を横たえたり、だらりと体を投げだすようにうつぶせたりなどして、まっすぐに姿勢を保つことが難しいお子さんや、イスの背もたれにひじを掛けて、下半身を前に投げ出すように座る態度が、横柄で反抗的な態度に見えてしまうお子さん、じっと座っていることが難しく、イスを浮かしてガタガタならしたり、貧乏ゆすりをしたり、きょろきょろ、ソワソワと何の理由もなく席を立ってフラフラと動き回ることもあるお子さんの行動の背景(要因)を探っていきましょう!
意外かもしれませんが、その原因を本人の性格のせいにされたり、家族のしつけの問題にされたりすることが多く、残念なことにこのようなお子さんは「態度が悪い」「やる気がない」と評価されることも少なくありません。
なので、こういった評価は学習するためのやる気やモチベーションといったエネルギーも一緒に奪ってしまうので早めに解決していきたいですね!

実はこのような行動の背景には…固有感覚の調整力不足による「低緊張」平衡感覚が鈍感で不安定の2つ要因が考えられます。

行動の背景

固有感覚の調整力不足による「低緊張」

筋肉や関節の動きを感じ取る固有受容感覚がうまく働いていないと、筋肉の張り具合(筋トーンとも言います)を一定の状態に保つことはとても難しくなります。これでは、重力に逆らって自分の体重を支えることや、同じ姿勢を取り続けることなどが困難で、安定した姿勢を保つことはできません(これが「低緊張」です)。姿勢を保てないことで、授業に集中することも苦手です。あわせて、低緊張な子が姿勢を保ちやすくするための行動に、イスの上で正座や体育座りのようにイスの上に足を上げるような行動が見られたりもします。

平衡感覚が鈍感で不安定

いつもソワソワと落ち着きなく体を揺らす行動には平衡感覚の躓きが考えられます。平衡感覚が鈍感だと、自ら動きを作ることで気持ちの調整を取ろうとしています。この状態のお子さんは、いわば回り続けていなければ倒れてしまう不安定な状態を保ちながら回るコマのようなものです。その為、何とか体や心のバランスを保とうと、ソワソワフラフラと動いたり、急に立ち上がり、勢いよく回ったり、かと思えば急に止まってぐにゃぐにゃしたりと、体を動かすことで安定を保とうとしているのです。

 

このようなおこさんへの関わりのヒント

自分の姿勢や体の動きを自覚しにくいお子さんは「姿勢が悪い」と言われてもどのような姿勢をすれば納得してもらえるのかよくわかりません。叱られたことに傷つき、自己肯定感を失うばかりです。
大切なのは自分で「姿勢の崩れに気が付ける仕組みを作る」ことです。なので、悪いところを見つけて指摘されるより良いところを見つけ「今の姿勢はいいね♬」などの声をかけていくことが大切です。小さな自信を育てていくことでお子さんたちの表情もイキイキしたものになりますよ(^_^)v

アイデア背中で手を組んでみる、机の下に「足置き」を作る、座る前の準備体操として体を少し動かしてみるなどなど

もっと詳しいことが知りたい方は↓までご連絡ください♬

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