No.35 ぴょんぴょん跳ぶ理由「こどもの気になる姿~感覚統合の視点~」
こどもの気になる姿~感覚統合の視点~
第9弾!No.35 ぴょんぴょん跳ぶ理由
1人で回転したり飛び跳ねたりして…
1人でピョンピョン飛び跳ねていたり、同じところでグルグル回転している子がいます。放っておくといつまでもやめようとしません。ブランコや、まわる大型遊具、つり遊具なども大好きです。ブランコなどは、見ていて心配になるほど激しく揺らします。これ以外にも、「高いところによじ登る」「窓から身を乗り出す」「椅子をわざと不安定な状態にして座る」など『危ないから止めなさい』と制したくなるような行動ばかりで、見守る大人は目が離せません。一見すると奇妙に見える行動ですが、感覚刺激の不足分を自分で補おうとする自己刺激の1つだと考えるようにしましょう。
実はこのような行動の背景には…刺激を求める「自己刺激行動」として表れていることや、感覚の鈍感さが自己刺激行動の原因になっていることなどが考えられます。
行動の背景
刺激を求める「自己刺激行動」
ジャンプを繰り返したり、クルクル回る遊びにこだわったり、ブランコでビックリするほど大きくいつまでも揺れているような行動では、平衡感覚が鈍感な子どもによく見られます。感覚刺激を求めて、自ら刺激を入れているのです。このような行動を「自己刺激行動」と言います。
感覚の鈍感さが自己刺激行動になっている
自己刺激行動にはほかにどのようなものがあるのでしょうか。授業中のつめ噛み、鉛筆のお尻を噛む…などは触覚に対する自己刺激行動として知られています。筆箱のふたの開け閉めを無意識のうちに繰り返すなどは触覚と固有感覚に対する自己刺激行為であるといえそうです。「奇妙」に見える行動が繰り返し、度を越しているなぁと感じたら、叱ってやめさせようとする前に、感覚に躓きがないか考えてみましょう。
このようなおこさへの関わりのヒント
自己刺激行動は、悪いことではありませんが、自分で刺激を入れ続けても”感覚のコップ”はなかなか満たされません。そこで、感覚統合遊びを通してコップを満たす経験を増やしていきましょう。感覚刺激は自分で入れるより、他者に入れてもらった方が強く入ります。
アイデア:参加型の授業に切り替えてみる…など
授業中に子どもの落ち着きのない行動が目立ち始めたら「飽きてきたんだな、切り替え時のサインだな」と捉えるのはどうでしょう。例えば「自分の答えを隣の人と話しましょう」など挙手ではなく、みんなが参加できる形にするのも1つです。切り替え時のサインが見えたら、子どもが主体的に動ける場面を織り込んでいけると良いですね♬
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