No.40 法人スローガンと感覚統合がおんなじでした!
さてさて、皆さんの中にはご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は社会福祉法人クムレには毎年スローガンがあります。
ちなみにスローガンがこれです↓
『見える・わかる・できる』私たちのありたい姿
これは、すべての人に向けて、法人の向かっていく方向性が誰でも分かるように「感じて ⇒ 考えて ⇒ 行動する」といったことをスローガンにしています。
なんかどっかで聞いたことがあるなぁと思ったら、山本五十六の名言の中にも似たような言葉がありますね…これです↓
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話がそれましたね…
運動面や行為動作に困っているお子さんの中には、法人のスローガンにもあるような「感じて ⇒ 考えて ⇒ 行動する」ことに問題がある場合も少なくありません。運動面や行為動作(機能)に問題があるお子さんは、日常どのようなことに困るのでしょうか?
運動面や行為動作(機能)に問題があるとよく見られる姿
・ 不器用である
・ スポーツ、体育が苦手である
・ おもちゃでの遊び、特に構成遊びがうまくできない
・ 着替えや食事に時間がかかる
・ 言葉の遅れや構音の問題がある
・ 整理整頓ができない
・ 情緒や自我の発達に遅れがある
・ 集団生活、対人関係がうまく取れない
など
これらの子どもの姿は、保育園や幼稚園の中で遊んでいる様子(折り紙や積み木、ねんどといった指先を使った構成遊び、遊具やボールなどの道具を使った運動遊び、鬼ごっこやドッジボールなどルールが存在する集団での遊びなど)や園活動(描画や人物画、表現や構成などの制作活動、三角座りなどの姿勢の模倣やダンスなどの運動の模倣があるお遊戯)また、板書や間違い探しのような目を動かして注目するような活動の中で困った姿として見られることが多くあります。
これらの問題はさらに、子どもたちに「極度に緊張してしまう」「失敗するから積極的にできない」「ふざけることで出来ないことをごまかす」といった二次的な姿として現れることもあり、大人たちが子どものこのような姿だけにフォーカスを当ててしまうと悲しいことに「怒り」の感情が真っ先にわいてきます(;^_^A
このような子どもの姿を見逃さないように私たち作業療法士がどのような視点をもって行動を解釈しているかというと…まず、運動面や行為動作(機能)を解釈する時に、
概念化 ⇒ 計画(順序だて) ⇒ 遂行(実行)
の3つに分けてどの部分につまずきがあるのか考えます。
これが法人スローガンの『見える・わかる・できる(感じて ⇒ 考えて ⇒ 行動する)』にそっくりだと思いませんか?
つまり、
感じて(概念化):身体の感覚情報を基に運動のアイデアを掴むといった頭の働き
↓
考えて(計画・順序だて):運動の手順をプログラムするといった頭の中の身体の働き
↓
行動する(遂行・実行):実際に運動し行動する身体の働き
子どもたちの運動面や行為動作(機能)の姿に問題が見られる場合の多くは、これらにつまずきがあると考えられます。
各項目につまずきがあると以下の姿が見られます。
概念化につまずきがあると…
遊具や道具に合わせて自分の身体をどのように使ったらよいかが分からない姿が順序だてにつまずきがあると…
ボール投げや縄跳びなどのリズミカルで連続した運動に対してぎこちない姿が遂行につまずきがあると…
コツがつかめず、何回も練習を繰り返す姿が
もしお子さんのこのような姿が見られたら、ぜひお近くの作業療法士さんに相談してみてください。
きっと良い案を考えてくれますよ♬
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