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No.34 とっても苦手な集団行動「こどもの気になる姿~感覚統合の視点~」

こどもの気になる姿~感覚統合の視点~

第8弾!No.34 とっても苦手な集団行動「こどもの気になる姿~感覚統合の視点~」

 

1人勝手な行動をしているように見えるけど…

朝の会や運動会など、たくさんの人が集まる場が苦手で、フラット抜けてしまう子がいます。よくいえばマイペースですが、実際は他人に合わせることが難しいため、集団が大きくなるほど参加が難しようです。マイルールで勝手に動いてしまうこともあります。その為、友達の輪に入らずに1人で遊んでいる姿もよく見られます。また、音が響くようなホールや、ざわざわした人混みが苦手という子もいます。そんな子は大きな音を過剰に怖がるような過敏さを持っているために、運動会のピストル音や、警報機の音など、突然鳴り響く大きな音には、恐怖のあまりパニックを起こしてしまう場合もあります。

 

実はこのような行動の背景には…触覚の過敏さによる「触覚防衛反応」が行動として表れていることや、聴覚過敏で人混みを避けていることなどが考えられます。

行動の背景

感覚の過敏さによる「触覚防衛反応」

触覚が過敏だと「触覚防衛反応」が働き、朝の会や集会など、たくさん人が密集しているような場所にいることに不安を感じてしまします。その為、普段と違う場所や、予測のつきにくい活動を嫌がるのです。触覚防衛反応による不安感は「我慢しなさい」と言って我慢できるものではありません。その子に受け入れられる範囲の活動を重ね、少しずつ受け入れられる範囲の活動を重ね、少しずつ受け入れられる範囲を広げていけるようにしましょう。

聴覚過敏で人混みを避けている

触覚だけでなく、聴覚過敏のある子の場合も、例えば体育館やホールなど、音の響きが普段と違って感じられる場所や、ざわざわした人混みなどが苦手です。警報機の音など、突然の大きな音にも強い拒絶反応を示します。静かで落ちついた環境を好む為、友達と一緒にいるより1人でいることを好みます。神経質で内気にみられる子もいれば、不安傾向の強さゆえに「こっちに来ないで!」「あっちに行って!」などの強い表現で拒否、抵抗を示す子もいます。

 

このようなおこさへの関わりのヒント

集団でいるのを嫌がる姿が見られたら、無理にその場にいさせるという指導を見直すところから始めましょう。落ちついた気持ちで参加できているかどうかがポイントです。苦手な原因は、本人も説明できないことが多いので、大人が注意深く読みとることが必要です。そして、場合によっては、苦手の対象にできるだけ近づけないなどの対応も考えます。子ども自身が「自分は何が苦手なのか」を自覚し、相手に伝えられるようになることも大切です。

アイデア:部分的な関りから始める(無理に参加させず、例えばホールの外から様子を見させるなど…など)

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