No.28 乱暴ですぐ手が出ちゃう(強引グ my way‼)「こどもの気になる姿~感覚統合の視点~」
こどもの気になる姿~感覚統合の視点~
第2弾!No.28 乱暴ですぐ手が出ちゃう(強引グ my way‼)イェ~~~~~~ィ💦
考えるより先に手が出ちゃう…
友だちが楽しく遊んでいる中に突然割り込んで妨害したり、思い通りにいかないと相手を突き飛ばしたりと考えるより先に手が出てしまうので、攻撃的な行動として目立ってしまします。その為、「自分勝手な子」や「乱暴な子」とみられやすく、周囲の友達に怖がられたり、避けられたりします。
しかも…このタイプのお子さんは、友達にちょっかいをかけるのも好きだったりします。なので、いきなり背中を「バン!」っと強くたたいて相手を驚かせたり、髪の毛を引っ張ったりなどして、相手を泣かせてしまうこともよくあります。
一方さほど乱暴なタイプに見えないようなお子さんでも、誰かに触れられた時や、すぐ近くまで近寄られたときに、突然相手を突き飛ばしたり、時には噛みついたり、ひっかいたりするような行動を見せる子もいます。
これは、自分のテリトリーに他人が入り込むことで、嫌がって拒否的な行動をしてしまうためにおこっています。
実はこのような行動の背景には…固有感覚の躓きからくる力の調整問題と「触覚防衛反応」から攻撃的な態度の2つ要因が考えられます
行動の背景
固有感覚の躓きからくる力の調整問題
固有感覚につまづきがあるお子さんの場合、力の強さを自分でうまく調整できません。その為、周りには「乱暴」「すぐ手が出る」といった印象を与えてしまします。
また、筋肉の張り具合や関節の角度を一定に保つことが難しいため、物の扱いが雑で乱暴だったり、じっとしていられず、ゲームの途中なのに待つことを放棄してどっかへ行ってしまったりすることもあります。その為、非常に自分勝手で強引は印象を与えてしまします。「触覚防衛反応」から攻撃的な態度
触覚が過敏であるがゆえに「乱暴」と思える行動をとることがあります。原始的な触覚が強く、自分の周囲の気配や、人との距離に対してとても敏感で、ふいに自分に近づく人や自分のテリトリーの中の物を奪おうとする他者に対して、攻撃的な態度がとっさに出てしまうのです。触覚防衛反応は自分のペースを守ろうとする反応です。そのため、気に入った友達や先生にべったりまとわりついて離れないなど、自分が好きなものに関しては過剰に執着して、自分のテリトリーに引き込もうとする行動をとる場合もあります。
このようなおこさへの関わりのヒント
身体能力は高いけど、身体の動きをコントロールすることができない。静かに黙ってることやおとなしく座り続けることが苦手な子どもには、思いっきり体を動かす機会を作ることが効果的です。力の入れ具合をコントロールしていく力を育てましょう。
アイデア:友達の輪に入りたいのに無理やり割り込んでしまうタイプの子には「まず相手の名前を呼んで『入れてくれる?』って聞くんだよ」と、輪に入る手順を伝える。すぐに手が出てしまう子には「相手に気づいてほしい時は、これくらいの強さで、優しく肩をトントンね」と実際にやって見せます。より良い行動パターンを具体的に伝えることで、手を出さなくてもすむようになります。
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