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No.33 苦手な整理整頓「こどもの気になる姿~感覚統合の視点~」

こどもの気になる姿~感覚統合の視点~

第7弾!No.33 苦手な整理整頓

かくいう作者も机の整理整頓ができていないけど(てへ)

 

「いいかげん」と見放されてしまうことも…

机やカバンの中がいつもぐしゃぐしゃになってしまう子がいます。教科書やノートは折れ曲がり、ところどころ汚れています。古いプリントをいつまでも捨てずにため込んでいます。使ったものを元通りの場所に片付けることが苦手で、何をどこにしまったかをすぐに忘れてしまうという特徴が見られることがあります。学習能力は決して低くないのに…という場合、整理整頓ができていないのは、「ふざけているからだ」とか「いいかげんな性格だ」などと見はなされてしまうことがあります。

 

実はこのような行動の背景には…空間の把握や位置関係のつまずきや、注意力の発達に関係する基礎感覚のつまずきなどが考えられます。

行動の背景

空間の把握や位置関係のつまずき

視空間認知力に課題があり、全体的な生活空間を見渡して把握することが難しいということが原因の1つにあげられます。「この大きいものはここに入らない」という判断が苦手で、効率の良いものの置き方や、空間の上手な使い方ができないものです。与えられた空間に収まりきらないものを無理やりしまいこもうとする姿からも、視空間認知の弱さを読み解くことができそうです。

注意力の発達に関係する基礎感覚のつまずき

注意力が散漫で気が散りやすく、途中で別のことが気になってしまい最後まで片づけられないということも、原因の1つとして考えられます。自分の持ち物と人の持ち物の区別があいまいになってしまい、うっかり人の物を持ち帰ってしまう子もいます。これには注意力のつまずきが関係していることがあります。こうした注意機能の発達には、触覚や固有感覚の使い方が関係しているといわれています。また、脳に一時的に情報を記憶して、その情報をもとに行動することが苦手な子もいます。そういう子は、優先順位をつけて順番にものごとを片づけることが苦手です。

 

このようなおこさへの関わりのヒント

整理整頓の苦手な子どもは、高いレベルを求めると、やる気をなくしてなげだしてしまい、苦手意識をますますつのらせてしまいます。片付けの目的は、必要な時に必要なものをすぐ使えるようにすることです。あまり細かい作業を要求せず、「よく使うものを入れる箱・あまり使わないものを入れる箱」「大きいもの・小さいもの」というように、大まかな分類から手助けしていきましょう。子どもが日々の生活を心地よくスムーズに行えるような環境を、できるところから、一緒に作っていくことが大切です。

アイデア:イラストやラベルを貼ることでぱっと見て分かるようにする…など

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