凸凹お便り編集部企画 にじいろさぽーと代表阿部さん&訪問カットしの:佐々木さんスペシャルインタビュー②~倉敷発達障がい者支援センター~
【第二部 佐々木さんの幕】
発達障がい者支援センター(以下 発):それでは次は訪問カットしの・佐々木さん、よろしくお願いいたします。
訪問カットのご活動が少し広がって定着しつつあるようにお見受けしますがいかがでしょうか?
佐々木さん(以下佐):昨年の秋からなのでまだ一年来てないんですよ。
発:これまでの歩みについてお聞かせいただけますか?
佐:最初にこの仕事をしたいなと思ったのは15-16年前です。子どもを後ろに乗せて保育園に送っているとき、道にダウン症とお見受けする方が歩いておられて、前髪の切り方が気になったんですよ。私だったら・・・って思ったのが最初です。私だったらっていうのも偉そうなんだけど、私だったらもっとかわいくできると思ったのが最初かな。
それからもうずっと頭にあって。うちも子供が小さかったので(その時は)できずで、訪問という形で始めたのは去年なんです。悩みに悩んで、年もいっとるし(笑)
阿:うちより若いですよね…
佐:長男21ですよ?
阿:そうなんですか!?
佐:そうなんです。いやいやもうおばあちゃんです(笑)。ほんとに。なのであれなんですけど。思い切ってね、ほんとに〇〇さんのおかげで(法人職員)。〇〇さんが前のサロンのお客様で、たまたまお話させてもらってなんとなく話がしたいと思って、そこから引っ張ってもらったんですよ。で、現在に至るんです。
発:福祉を一から勉強して入ろうかなというくらい真剣に考えてくださっていました。
佐:子どもさんを対象にしたお仕事といっても自分の子の育児しかしてないので、お子さんにもいろんなパターンってあると思うんですよ。個性が色々でしょう。今、訪問カットに行かせてもらってますが、我が子と同じ「男の子」とか、「同じ支援学校に行ってる」とか条件が一緒の子でも全く違う、個性が。
心を開いてくれるときと、まったく閉ざしたままとっていうその子その子に対応できる自信がなくて、福祉を習おうかなと思って職員さんに相談したこともあるんですよ。でもそこじゃないって言われて(笑)。せっかく美容師という実績があるんだから、そこを突き詰めたほうがいいって言われて。私にできることを、と思ってさせてもらってるだけで、全然完璧ではないんですよ。
訪問カットで長年されている方が見たら、これで仕事?と思われるかもしれないけど、カットをする中で私の中で「あそこもうちょっと切りたい」とか、必ず出るんですよ。気になる部分が。でももう切れない。そこがもう終わったら利用児さん、利用者さんにとってももう終わり。またハサミを持つだけでもその方からしたら嫌なことになるので、その辺難しいんですけど。
でもすっごく皆かわいくて、可愛さに負けてますね(笑)。すべて忘れるという。
発:小さいお子さんに関わられるのも今まであまりなかったと伺っていましたが・・・。
佐:そうですね、サロンだと年齢層でも若い世代の女の子とかが多かったです。お子さんをカットするとしても割とじっとできる子が多かったです。今訪問させてもらうお子さんはタオル一つかける、何なら座ることにも工夫が必要な子たちばかり。でもね、割と思っているより仕上げさせてくれるんですよ。お利口にしてくれるんです。嬉しいですね。
発:福祉を勉強してから・・というスタートではなかったですが、いきなり現場に行ってもらってという形でしたね。
佐:もうはじめましてのお子さんがほとんどで緊張したんですけど、お母さん方もいい方たちばかりで私の活動にもご理解いただいているのでそれが助かってますね。
この事業、ボランティアじゃないんで、やっぱりお仕事なのでお金を頂くようになるんですが、完全にカットが仕上がってお互いが納得した上で料金いただくようにしています。
そこは自分でルールとして決めたことで、できなければその日はいただかず、何回でも通いますよってことは最初に伝えます。じゃないとうちの子供でもそうだったけど初めての人がわっと家に来たら暴れて大変だったんで、もう髪を切るとかの話にならないので。そこはもう一応理解はしたうえで、だから保険かけるじゃないけど「今日はできないかもしれない」っていうのはお母さんに必ず伝えるようにはしてますかね。
発:最近はSNSでのご発信もされていますよね。
佐:他の方のSNSもとても勉強になるので参考にしています。自分のものは、日記じゃないけど記録みたいな目的も半分はあるんですよ。あの子こうだったなって。で、もちろん絶対に悪いことを書かないようにっていうのは自分の中で決めてて、お母さんに見られても周りの方に見られても悲しい思いにならないようにだけは気を付けています。
今朝も実は(SNSの記事を)上げてきたんですけど結構時間がかかっちゃうんですよ。言い回しとかちょっとのニュアンスで読まれる側の方が不快に思ったらいけないなと思って、多分不快に思っている方いると思うんですけど。自分の中で何回も何回も読み直して、何なら娘にもチェックさせて(笑)。そのぐらい自信がないんです。
発:それを見て、あっ、こういう活動をされている方がいるんだ、うちもお願いしたいなという声につながってきているので、周りの方への活動内容の周知にもなっていますよね。
・・・・この後はお二人の活動についてのお話に繋がっていきました。続きは次回のブログで!
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