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とくしちゃんねるVol.10 ~ここが違う! 「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」のリハビリテーション~

桜も満開となり、良い天気が続いていおり、入園式や入学式にはぴったりの日和ですね。
社会福祉法人クムレでも、4月に入り、新入園児さんも続々と入園されています。

さて今回は、初めてクムレの事業所に通うようになったお子さんの保護者や利用者さん向けに、法人の中で働いているセラピストについて紹介させていただきたいと思います。
セラピストと言っても理学療法士(PT)、作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)とありますし、どのような違いがあるのかもわかりにくいかと思いますので、どのような違いがあり、お子さんや利用者さんにとってどのようなことをしているのかについて説明していきたいと思います。

セラピストのお仕事とは…?

医師や看護師、介護職とチームを組んで働くリハビリテーションのスペシャリストである「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」の皆さん。福祉の現場でどのような仕事をしているのか少しのぞいてみましょう。

基本動作ができるように支援する「理学療法士」

理学療法士(PT)は、病気やけがや加齢などによって、運動機能が低下している人や低下が予想される人を対象に、機能の回復と維持をサポートを行います。特に「寝返りを打つ」「起き上がる」「座る」「立ち上がる」「歩く」などの生活に必要な基本動作を専門的に評価し、自立に向けた介入します。

事業所では動作分析から身体機能の評価と分析を行うことから始まります。次に問題となっている箇所を探し出して理学療法プログラムを計画。そして、自立に向けて筋力やバランス能力の改善といった運動療法を行います。また、運動・動作の専門性を生かして、装具などのアドバイスをすることや福祉用具などの相談を受けるのも理学療法士の大切な仕事です。

日常生活の作業動作の向上を支援する「作業療法士」

作業療法士(OT)は、運動機能や認知機能に障害のある人の、日常生活動作や作業の改善を目的とした自立に向けた支援を行います。日常生活動作とは、トイレや着替え、食事や入浴などの身の回りのこと(セルフケア)から、制作や運動などの園活動、洗濯や掃除といった家事、仕事や地域活動といった社会的な活動まで、生活に必要なさまざまな動作が含まれます。
また、作業療法士の特徴としては、認知機能や心に問題を抱えた人に精神的な働きかけを行い、運動や認知機能へのアプローチや作業のトレーニング行います。

事業所では幼稚園と保育園、学校や職場などにも出向き、先生や職員と協力して、お子さんや利用者が順応していくために必要な課題を考えてトレーニングやアドバイスを行います。

コミュニケーションや口まわりの障害に対応する「言語聴覚士」

言語聴覚士(ST)は、コミュニケーション領域(聞く、話す、理解する、読む、書くなどのコミュニケーション能力)に障害がある人や、摂食や嚥下(飲み込み)など口腔に関する障害を専門としています。コミュニケーションの障害は、小児から高齢者まで幅広い世代にみられ、聴覚の障害、ことばの発達遅延、吃音、失語症、声や発音の機能不全など多岐にわたっています。
また、嚥下訓練や人工内耳の調整も言語聴覚士の仕事です。

事業所では機能回復や維持のためのトレーニングや指導、助言などの支援、文字や絵からことばを引き出す練習、呼吸や発音の訓練、口や唇・舌を動かす体操の指導など、さまざまな働きかけを行っていますいます。食べやすくなるように、スプーンなど食事まわりの自助具について助言することもあります。

社会福祉法人クムレでは今年度も新たに2名のセラピストを迎え入れ、6名の専門職がクムレ内の各事業所にお邪魔して利用者さんの評価や支援にあたっていきますので、皆さんのご利用されている事業所でも出会うかもしれませんね♪

 

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