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とくしちゃんねるVol.9 「座る」について~身体機能編①~

こんにちは😊作業療法士の山根です。

今回は身体機能面にフォーカスを当てた、「座る」についてお伝えしたいと思います。

たくさん伝えたいことがあるので、2回くらいに分けてお伝えできたらと思います♪

私たち大人は、当たり前の様に座ることが出来ていますが、良い姿勢で座り続ける為には意外にもいろんな機能が必要なんです。ちなみに私は良い姿勢で座り続けることが苦手で、すぐに姿勢が崩れてしまうタイプです(^^;

「座る」に必要な要素(身体機能)

 

①~⑤がきちんと機能する事で、良い姿勢で座り続けることが出来るんですね。

一見崩れた姿勢をしている姿を見ると、「怠けている」ように見えるかもしれませんが、もしかしたら座ることが苦手なお子さんは、崩れた姿勢を取らなければ座り続けることが難しいのかもしれません。

姿勢が崩れやすいお子さんの、環境や状態のチェックポイントも合わせてお伝えしていきますね。

では今回は①~③までを説明していきたいと思います。

①環境

チェックポイント!☝

☑机やいすの高さがあっていますか?

頬杖をつく、お尻が前にずれている、等は椅子や机の高さがあっていないのかもしれません。

では、いい姿勢・環境とはどのような状態なのでしょうか?↓

 

是非参考にされてみてください♪

お子さんはどんどん成長されるので、机や椅子が合っているかどうかは定期的なチェックが必要ですね!

 

お尻が前にずれているお子さんに対しての座面の工夫について、

クッションや滑り止めシートの使用をすることで、前や左右へのズレを防ぎ、安定した姿勢を保ちやすくなります♪

また、足が浮いていると足の重みでお尻が前にずれやすくなるので、浮いている場合は足台の使用をおすすめします😊

 

 

②姿勢を保つ力

身体がシャキッとなるように筋肉を働かせ、姿勢を保つことが出来る力が必要になります。

チェックポイント!☝

☑目のめりに座っている

☑椅子の上で正座している

☑足を椅子の上にのせている等

 

上記のような様子が見られるお子さんは、姿勢を保つ筋肉の働きが弱いのかもしれません。この働きが弱いと、短時間しか姿勢が保てず、時間とともにどんどん崩れてしまいます。

また、身体を机や椅子に近づけたり手足を曲げて固定したりする事で姿勢を保とう、集中しようと頑張っている可能性があります。私自身も姿勢を保つ力が弱いので、机か背もたれかに体を付けて座る傾向にあります(^^;

そのようなお子さんに対しての提案として、

環境を整える(机や椅子を調整する)※①環境を参照。

調整グッズとして、

↓ランバーサポート(腰~背中を支えて姿勢を保ちやすくする、座面の奥行きを合わせる事が出来ます)

↓傾斜台(目線が上がり、前を向きやすく(背中が伸びやすく)なるので、姿勢が保ちやすくなります。)

・姿勢を支える力、手や足の支える力を高める。

上記の力を高める遊びとして、

→手押し相撲、お尻相撲、バランスボール、重力に逆らって体を使う遊び座ったままで風船バレーやボール投げ、等があります。

 

③目の機能

見たい物に素早く焦点を合わせ、目で追い、見続けることが出来る力が必要となります。

チェックポイント!☝

☑身体をどちらかに向けて座っている

☑頭を傾けている

☑眼を一側に寄せて見ている(上下左右)

眼球の動きがぎこちない、斜視がある、距離感がつかめない等の原因があると、上記の様な傾向が見られます。

また、手の使い方に左右差がある(不器用、両手動作が苦手で片手ばかり使う)と身体が傾いてくる時もあります。

 

そのような状態のお子さんへの対応として、

・偏りを強めない、緩和する環境調整(※①や②参照)

環境調整は①や②を参照してください。斜視などの眼の機能的な治療等は眼科の受診をおすすめします。

・両目を使う練習をする。

眼球運動の練習として、

天井や壁に移ったレーザーポインターや光を目で追う、天井から紐でボールを吊るしてタッチする、などがあります🎵

 

・左右の手足を使った運動をする。

左右の協調運動を育てる遊びとして、

お盆を持ちながらそっと運ぶ、両手でボールをパスする、縄跳び等があります。

 

わからないことがありましたら、事業所や病院の作業療法士に聞いてみてください🍀

次回、山根の更新の時に、残りの④身体の使い方⑤自分の姿勢が分かる力 についてお伝えしたいと思います。

 

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