ブックタイトルクムレ60年の歩み 概要版

ページ
5/8

このページは クムレ60年の歩み 概要版 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

クムレ60年の歩み 概要版

クムレ60年の歩み新たな施設の建設の動きが高まり、平成5年、精神薄弱児福祉法に基づく「精神薄弱者更生施設あしたば」が開所した。「倉敷学園」の卒園者をはじめ津山市や笠岡市など遠方からも入所者が集まり、15歳以上40歳代までの幅広い年齢の利用者を受け入れスタートを切った。?「地域移行」の足がかりとして「あしたば」では、知的障がい者ができるだけ地域で生活していけるよう、就労が可能な利用者は、障がいの程度に応じ、ミツバやサラダ菜の水耕栽培など軽作業に励んだ。また、日中活動として音楽・アートなどあしたばでの作業活動。の表現活動に取り組水耕栽培によるミツバの出荷風景んだり、散策、リクレーションなど、利用者の得意分野に配慮しながら、それぞれがもつ力を今以上に発揮できるさまざまなプログラムを準備した。家庭的な居場所として感じられる「生活施設」であると同時に、これまでの入所型の福祉支援から「地域生活自立支援」の実現に向けた集団生活の場としての役割を果たした。「ともに生きる」地域福祉の確立へ平成10年代?平成27年?「ノーマライゼーション」の福祉へ平成初め頃から、障がい者が可能な限り地域で生活しながら、必要なサービスを受けられる福祉のスタイルが求められるようになり、法人としてどう対応するかを検討する「ノーマライゼーション委員会」が平成10年に立ち上げられた。それを受け、地域の障がい者の悩みに応える相談支援事業の確立を目指し、平成13年4月「あしたば」内に「倉敷地域生活支援センター」を開設。生活や就労のサポートなど障がい者に寄り添った相談支援を展開した。平成12年10月には、障がい者の地域での自立した生活を後押しするため、「知的障がい者グループホーム上東ホーム」も新設した。?発達障がい児支援方法の模索平成5 ? 8年頃、全国的に発達障がいが注目され「倉敷学園」でも自閉傾向の強い知的障がい児のための発達支援クラスを設け、独自の療育を行っていた。平成11年、先進的な取り組みを行っていた愛媛県の障がい児施設に職員を派遣。「視覚的構造化」の療育方法を学び、発達支援クラスで実践した。それが評判となり地域の発達障がい児を抱える保護者からも「倉敷学園」を利用したいという要望が出始め、知的障がいのない発達障がい児のための療育教室「スキップ教室」を「倉敷学園」に設置。法人の発達支援事業発展の礎となった。平成15年4月、障がい者が自分の意志で施設を選び利用する「支援費制度」が施行。同制度により平成16年4月、「スキップ教室」は「障がい児デイサービス事業所T・L・S・Cきらり倉敷(現児童発達支援事業所きらり倉敷)」となり、発達障がい児のデイサービス事業が本格的に始まった。「きらり」は岡山県内の発達障がい児支援施設の第1号であった。?地域の課題と寄り添うホームヘルプ事業当時「倉敷地域生活支援センター」には、地域で一人暮らしを考える障がい者から「ホームヘルプ」の相談が多く寄せられていた。開設当初からホームヘルプを行っていたが、平成15年以降法令適応になったため、ホームヘルパーを増員し在宅の障がい者への支援を強化した。その中で、家庭での権利侵害や職場の倒産など障がい者が抱える問題が浮き彫りになった。このような地域の障がい者をバックアップする仕組みづくりに向け、平成21年4月「住まいと暮らしのプロジェクト」が立ち上がり、利用者の保護者と連携しながら、障がい者の未来を守り支えていく体制が協議された。?障がい者の向上心を育む作業所の設立平成10年頃、在宅の障がい者から「あしたば」でデイサービスを受けたいという要望が増え、それに応える形で「あしたば」内に作業所を設けた。平成18年4月、「障害者自立支援法(現障害者総合支援法)」の施行により作業所から、平成19年に「生活介護事業所コトノハ」、平成20年に「就労継続支援B型デイセンターあしたば(現就労継続支援B型クラシス)」の2つの施設が独立。「コトノハ」は在宅の重度障がい者の通所施設として、生活介護支援、生産活動、創作活動を実施。「クラシス」では、就労継続の事業所として職業訓練や5