ブックタイトルクムレ60年の歩み

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概要

クムレ60年の歩み

第3章「ともに生きる」地域福祉の確立へ平成22年以降になると、「子育て支援」「発達支援」「自立支援」に続き、「高齢者支援」も新たに取り組むようになった。背景には、長年「あしたば」を利用している利用者の高齢化が懸念されたためである。65歳以上になると介護保険の適用となり、これまで利用していた施設を利用できなくなるため、高齢になった利用者がこれまで通り「クムレ」の施設を使えるよう、介護保険法に適応した事業の確立が進められた。利用者の家族の高齢化や、障がいのある高齢者が地域で多く生活していることも介護事業のきっかけとなった。介護事業への参入で乳幼児から高齢者まで、人の生涯のすべてにおいて必要な福祉サービスを提供できる体制が構築された。平成24(2012)年6月に「通所介護事業所クムレ」、12月には「居宅介護支援事業所クムレ」を倉敷市庄新町に開設し、障がいの有無に関わらず、地域で生活する高齢者の自立した日常生活の支援、居宅でのケアを目的とした事業もスタートした。全国的に発達障がいのある子どもが増えている状況を受け、平成25(2013)年5月に「児童発達支援センタークムレ」を開所し、1 ? 5歳までの発達に遅れがある子どもを受け入れ、基礎的な生活習慣やコミニュケーション能力を身につけることなど特性に基づいた専門的支援を行っている。平成25(2013)年11月には、総社市内に「やさい畑クムレ」を開所し、農場で玉ねぎやオクラ、ナスなどの野菜を植え付けたり、冬場は次のシーズンに向けた準備などを行う。栽培した野菜は総社市内の小学校の給食や、法人の各施設の昼食の材料に活用されているほか、法人のイベントでの販売も行っている。今後は加工や商品販売を含めた、6次産業総社市に「やさい畑クムレ」を開所化も目指している。平成10年代?平成27年新たな時代へと飛躍するクムレ創立60周年を迎え、「社会福祉法人クムレ」が地域で果たす役割はいよいよ増している。社会福祉法人は地域福祉の中核を担う存在として期待されている。400人を超える職員を抱える「クムレ」では、さまざまな分野の事業が展開され、専門職も多岐にわたる。各事業所の職員たちが連携し、相乗効果を生み出すためには法人の向かうべき道を示す事業計画を作る必要があった。その検討のため、職員で構成するプロジェクトチームを平成クムレ60年の歩み45