ブックタイトルクムレ60年の歩み

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概要

クムレ60年の歩み

第3章「ともに生きる」地域福祉の確立へチャイルドファンドコリアとの交流積極的に異文化の福祉に触れ、日韓両国の福祉の発展に寄与するため、平成18(2006)年から韓国の福祉財団「チャイルドファンドコリア(旧韓国福祉財団)」と職員交流を行っている。交流のきっかけは同財団の金会長が、日台韓の福祉交流で関係のある日本の社会福祉法人に、幼い頃過ごした日本のふるさと探しを依頼したのがはじまりで、「光明会」もそれに呼応した。これを縁に金会長が「小ざくら保育園」を訪問され、人材交流を目的とした職員交流が提案され、8月に財前民男光明会理事長が韓国へ渡り、協約を調印した。10月、第1回目となる職員交流研韓国での調印式修が行われ、「光明会」から5人の職員を派遣した。1週間、韓国の福祉施設の研修や見学、現地職員との交流を行った。当時、韓国は日本に比べ障がい者施設が少なく、介護の水準もそれほど高くなかったが、「社会福祉館」と呼ばれる公民館が中心となり、地域全体を巻き込んだ福祉支援と相談体制が整備されていた。韓国は地域で福祉を支える風土が根付いており、日本の福祉にも応用すべき点も多かった。交流研修は年に1回実施し、現在も続けている。平成10年代?平成27年「光明会」から「クムレ」へ平成21(2009)年3月、「倉敷学園」が倉敷市連島町連島から、「コトノハ」がある同市栗坂へ移転した。障がい者に関する法制度の整備に伴い、保育所や小学校など地域の施設でも障がい者を受け入れる体制が整いつつあった。軽度の知的障がい児は、地域の公的な施設を利用するようになり、「倉敷学園」の利用者は重度化、低年齢化していた。これまでは知的障がい児の通園施設だったが、障害者自立支援法によって、身体障がい、発達障がいのある子どもも受け入れることとなり、車いすが必要な子どもも利用するようになった。従来の園舎は狭く、多様な障がいに対応できる構造ではなかったことに加え老朽化していたため、栗坂へ新設移転することとなった。それに続きクムレ60年の歩み43