ブックタイトルクムレ60年の歩み

ページ
43/60

このページは クムレ60年の歩み の電子ブックに掲載されている43ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

クムレ60年の歩み

第3章「ともに生きる」地域福祉の確立へ用できる作業所が設けられた。当初、作業所には重度の障がい者5人が通所しており、いわゆる「作業」はできなかったため、楽しみながらできることを行っていたが、本来の作業所の規定である6時間以上の就労で工賃を得るというスタイルにはほど遠かった。通所したいというニーズを受け止めるためには、当時の制度では、「あしたば」の作業所のみであった。数年間活動を続け、次第に利用者が増え作業所として機能するようになった。平成18(2006)年4月の「障害者自立支援法(現障害者総合支援法)」の施行で「あしたば」内の作業所は制度適応となり、平成19(2007)年4月に「生活介護事業所コトノハ」、平成20(2008)年1月に「就労継続支援B型デイセンターあしたば(現・就労継続支援B型クラシス)」の2つの施設として独立した。「コトノハ」は在宅の重度障がい者が通所し、日中の生活介護支援、生産活動、創作活動を行っている。生産活動では、利用者に合わせて道具を改良したり、その人に合った作業を提供したりして、作業を行いやすくする工夫をした。創作活動では、芸術活動や音楽療法などを取り入れ、利用者一人ひとりの潜在的な可能性を発見し伸ばしたり、もてる力の向上を目指した。倉敷市内で作品の展覧会を開催し、利用者が地域の学校へ「コトノハ」の芸術活動で創作された利用者の作品出向き、小学生に創作を教えるなど地域とのつながりも大切にした。「あしたば」内作業所で行っていたレクリエーションは、創作活動に発展して受け継がれている。「クラシス」では、就労継続の事業所として作業をしながら職業訓練を行っており、ケーキ作りやフルーツネット作り、箸入れなどを地域の企「クラシス」での作業の一つである洗車業から作業の委託を受けている。平成10年代?平成27年「五法人研修会」と災害協定社会福祉制度やあり方が変化していく中で、平成11(1999)年、大阪府じきょうかんの社会福祉法人「大阪自彊館」理事長で当時の全国社会福祉施設経営者協議クムレ60年の歩み41