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ちょっと『アフォーダンス』について考えてみる~スーパーマリオ in クムレ~

皆さんは『アフォーダンス(affordance)』という言葉をご存じでしょうか?

”ダンス”とついていますが踊りではなく、アメリカの心理学者による認知心理学における概念です。これは「与える・提供する」という意味の「アフォード(afford)」という言葉から名付けられた造語で、物が持つ形や色、材質などが、その物自体の扱い方を説明しているという考え方が基になっています。

例えば、ドアノブがなく平らな金属片が付いた扉は、その平らな場所を押せばよいことを示し、引き手のついた引き出しは、引けばいいことを示しています。
↓ドアの表裏で取っ手が違うことで押して開けるのか引いて開けるのかが分かるようになっている。

つまり、

物が持っている形(デザイン)から使い方(情報)を発見できる

物が使い方の情報を発信している、

という考え方です。

日々の療育の中にも、このアフォーダンスの考えは取り入れられています。
例えば、新型コロナウイルスの影響もあり最近ではコンビニでも見受けられるようになってきた『足型マット』は、”この場所で立ち止まる”という情報を与えているといえます。

←足型マットを見ると、どこで何をすればよいかの情報を与えてくれます。

ここで作業療法的視点でひと工夫したのが今回のスーパーマリオの壁画です♪
スーパーマリオも35周年を迎え、皆さんの中にも「ゲームをやったことない」といった人はいないくらい幅広く認知されているゲームではないかと思います。

「これ(スーパーマリオ)を活かさない手はない!」ということで今回作成したのがこれです↓

どうですか?ハテナブロックやクリボーといったキャラクターには下からジャンプしてタッチしてみたくなりませんか?
高くジャンプしてコインを取りたくなりませんか?
また、ブロックから落ちないようにブロックの上を渡っていきたくなりませんか?

子ども達に貼るのを手伝ってもらってる様子がこれです↓

ついつい作業中でもハテナブロックやコインめがけてタッチしていますね♬

多動なお子さんや注意がそれやすいお子さんには「廊下を走らない」ということを口頭で伝えても十分な効果を得ることは難しいですが、この壁面があることで自然と注意が壁面に向き、その場で止まっていないと高くジャンプすることはできないので、子どもの行動が予測しやすくなります。また、大人もなんとなくこのようなセッティングがあれば、子どもの行動を見ても「仕方ないな」と自然と許せる環境を作ることができます。

すると廊下で注意散漫になり、突発的な行動をとっていた子どもの行動も目的がある行動に変化し、同時に、大人も「子どもはここでは、飛び跳ねる可能性がある」ことが事前にわかることで、子どもたちの行動を予測しやすくなります。また、1人ずつ順番に跳ぶなどの工夫で行動をコントロールできたり、子どもが集まっている状態が危ないと認知することができます。つまり急な動きや不注意でお友達同士がぶつかる環境でも、お互いに事故のリスクを下げることができます。これも環境から与えられる情報の効果と言えます。

このように環境からの情報をもとに行動が決まることでお互いにとってメリットがある”良い”状況を作り出すことができる可能性を持っているのがこのアフォーダンスという考え方にはあります。

児童発達支援センター クムレの支援にもこの考え方を活かして療育や特別支援を行っていますね♬

児童発達支援センタークムレのホームページに活動を掲載していくことについてのご意見・ご要望がありましたら、児童発達支援センターの妹山(せやま)までご一報ください。

児童発達支援センター クムレ  TEL:086-441-7373(せやま)

 

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